今回は前回の構成編に引き続き、ハードディスク増設に際してのマウント編。
主題はアクセスランプがずらりと並んだ、いかにも機械的なこの箱をどうやって隠すか。今まではマジックテープを使ってむき出しのハードディスクをダイニングテーブルの下に貼り付けていた。(参照)できればこれと同じ位置に設置したい。ということで場所は決定。
とりあえず購入したコレガのハードディスクケースCG-HDC2EUS31-Wに、SATAドライブ2台を取り付けて動作テストしてみることにした。
機械いじりに慣れていない人にとっては難しいと感じる人もいるかもしれないが、ケース本体のネジを外して側面パネルを開き、固定トレーにハードデスクドライブを差し込むだけと、ネジさえ緩められれば決して難しい作業ではない。親切にもケースのパッケージには作業に必要な小型のプラスドライバーまで付属している。
このケースは、以下4種類の書き込み方法に対応している。
- RAID 0(ストライピング):データを複数のハードディスクに分散して同時に書き込むことで高速な書き込みが可能。
- RAID 1(ミラーリング) :同じデータを2台のハードディスクに同時に書き込むことで片方のハードディスクが故障しても、もう一方のハードディスクからデータを読み出すことができる。
- JBOD(ジェイボド、スパニング) :2台のハードディスクを結合させ、1台の大容量ドライブとして使用できる。
- シングルモード :2台のハードディスクをそれぞれ個別に使用できる。
今回の構成ではバックアップをTime Machineに全て任せるのでシングルモードで使用する。
拍子抜けするくらい簡単な設定で、ユーザーがほとんど意識することなくバックアップを取ってくれる。いざとなれば時間をさかのぼって、空にしたゴミ箱に入っていたはずのファイルでさえも復元してくれる。Mac OSのTime Machineはなんと便利なことか!
モードを設定したら側面パネルを外した状態のまま、ACアダプタを接続しコンセントに差し込む。次にハウジング内の基板上にあるMode Confirmボタンを押しながら電源ボタンを押して電源をオンにすると、基板上のLEDが点灯して設定が確定する。と説明書通りに行ったのだが、沈黙のまま何の反応もおこらない・・・。何度やってみてもダメ・・・。
そこから口コミ情報等々色々と調べてみると、どうもこのケース評判があまりよろしくないようで、同じく電源が入らないという報告がチラホラ。かといって返品交換する時間と暇もなく、どうにかならないものかと次の順序で試行錯誤してみた。
- ドライブベイがA、Bの2口あるのでそれぞれ入れ替えてから電源オン。→ 沈黙
- 書き込みモードをシングルモード以外に変えてから電源オン。→ 沈黙
- ハードデスク容量設定スイッチを切り替えてから電源オン。→ 沈黙
- ハードデスク用固定トレーを接続しない状態で、Mode Confirmボタンを押さずに電源オン→ 電源が入った!
- 電源がオンになったのを確認してすぐに、一端電源をオフにしてからハードデスク用固定トレーを接続し、再びMode Confirmボタンを押しながら電源をオン→ 再び沈黙
- もう一度、ハードデスク用固定トレーを接続しない状態で、Mode Confirmボタンを押さずに電源オン→ 電源が入った!
- 電源が入ったまま10分ほど放置してから電源をオフにし、ハードデスク用固定トレーを接続して再びMode Confirmボタンを押しながら電源をオン→ 電源が入ってシングルモードのLEDが点灯!
- MacBook ProにUSB接続するとちゃんと2ドライブがマウントされた。
- 電源をオフにしケースにハードデスク用固定トレーとサイドパネルを固定してから電源オン→ 沈黙・・・
- もう一度ケースをばらしてからマウントできる所まで5番からやり直す。
- 電源が入りマウントされたまま組み立て、スリープモードスイッチをPC連動電源機能オンにしてからMacBook Proをスリープ→ハードディスクケースもスリープ!
原因ははっきりしないが、感覚としては、ハードディスクを接続しない状態で電源をオンにし、十分コンデンサに蓄電された状態で一端電源を切り、すかさずハードディスクを接続すれば電源が入る。という印象。
いずれにしても不良品であることは間違いなさそう。でも、自分の使い方ではスリープが基本となるので、今時のハードディスクケースとしては決して安い価格ではないが、返品交換はせず、このまま電源を切らず通電したまま設置することにした。
次回「設置編」へと続く