コンパクトキャンピングを計画してから約1年。コツコツと集めた道具を少しずつご紹介します。
今回は、調理に使うストーブのお話。ストーブと言っても暖をとるあのストーブではありません。キャンプでお湯を沸かしたり調理したりするときに使う熱源器具を総称してストーブと呼んでいます。
キャンプ用ストーブとしてよく知られているのはガスカートリッジ式のストーブ。私もいくつか持っていますが、毎回きっちりガスを使い切るのって難しいんですよね。いつも少しだけ残っちゃって、次に持っていくには心細い。だからまた新しいのを買っちゃう。するとちょっとだけガスの残ったカートリッジがいつの間にか増えている。(ゲ!また増えとる!)そんなことからソロキャンパーの間ではド定番のEsbit(エスビット) ポケットストーブを導入してみました。
その名の通りポケットに入ってしまうほど小さなストーブ。タバコの箱をひと回り大きくしたくらいのサイズです。
作りも単純で金属でできた上部の蓋をパカッと観音開きにすると、そのまま風防兼五徳に早変わり。この五徳は開き加減を2段階に調節できるので、直径の小さいクッカーにも対応できます。
本体内にピッタリと収まる固形燃料が付いて約1,200円程度と、これまたポケットマネーで購入できてしまう価格。付属する固形燃料のタイプによってスタンダードとミリタリーの2種類あり、スタンダードが4g×12個、ミリタリーが14g×6個付属します。後から別途固形燃料だけで購入することもできるので、はじめはどちらを買っても良いと思います。
そう、このポケットストーブ、固形燃料を使います。固形燃料とは旅館や料亭などでよく出てくる一人用鍋を温めるのに使われるブロック状の燃焼剤です。もちろんこのポケットストーブに付属するエスビット専用の固形燃料を使うこともできますが、どーもこの臭いが苦手で・・・。なので私も諸先輩方に習って料理用の固形燃料を使っています。これだと安価に手に入るし、希望の燃焼時間に合わせてサイズも選べる。そして毎回使い切ることができて、出るゴミはアルミ箔のカップだけ。途中で吹き消して再度着火することもできるしと、とても経済的です。はじめのうちは25gを使っていましたが、もう少し燃焼時間を長持ちさせたかったので最近30gに変えました。ちなみに25gの固形燃料ならカインズホームで12個入り248円で購入できます。
もちろんガスに比べれば固形燃料は火力が弱く調理に時間がかかるので、あくまでサブ的なストーブです。でもお湯を沸かしたりご飯を炊いたりする程度であればさして時間は関係ありません。そもそものんびりするのが目的のキャンプですから急ぐ必要はないんです。
ただしこのポケットストーブ、風にはめっぽう弱いのです。少し風が吹いただけでぜんぜんお湯が沸かない・・・。そこで風除けの風防を持っていたほうが安心です。
と言うところで、次回はこのポケットストーブにベストマッチな風防とクッカーの話へと続きます。