三脚にテーブルを取り付けるためのパーツを開発しました。はじめは自分専用に作ったので何の説明もなくInstagramだけにアップしていたのですが、気づかれた方からお問い合わせありましたので、開発の経緯と簡単な特徴などをご紹介します。
三脚に取り付けるテーブル自体は、ずっと前から気になっていたんですが、キャンプ用として真剣に考えるようになったのはハンモックについて調べ始めた昨年のはじめくらいから。そうそう、このブログではまだ紹介していませんでしたが、今年の夏にようやくハンモックデビューしました。ずーっとやってみたかったんですよね、ハンモック泊。この話をするとさらに長くなってしまうので、今回はハンモックと三脚テーブルがどうして結びつくのかについてお話しますね。
目次
ハンモックのここがいい!
本題に入る前にハッモックの良さをちょっとだけ。
- 2本の木があれば寝床を確保できる
- テントに比べて荷物がコンパクト
- 設営・撤収が簡単で早い
- 寝転がったときの浮遊感は病みつき
- 椅子代わりに座れて高さ調節も自在
- 夏は涼しく冬は寒さを軽減
もちろん良くないところもありますが、今回フォーカスしたいのは「椅子代わりに座れて高さ調節も自在」てところ。
椅子いらず
真剣にハンモックを調べはじめる前までは、寝るものであって椅子として使えるなんて思いもいませんでした。いや~、もうこれが快適で、使い慣れてきた今では、椅子をほとんど使わなくなっちゃいました。
高さ自在
DDハンモックのフロントラインハンモックという製品を使っているんですが、オプションの伸縮するコード(ウーピースリング)を使うことで、ハンモックの高さを自在に変えられるようになるんです。【DDハンモックをAmazonで見る】
ロースタイルのときは、低く空中であぐらをかくような格好で焚き火にあたり、逆に高くして調理したり食事したり。慣れれば高さを秒で変えられるようになります。
はじまりはいつも
新しいプロダクトはいつも「ちょっと使いにくい」が「あったらいいな」に変わって生まれます。
ハンモックを購入する前からYouTubeで先輩方の動画を見まくっているうちに「座高に合わせて高さが変えられるハンモック用のテーブルがあったらいいな」と思うようになりました。
経験からの引き出し
最初はKINOKOを使って自由に高さが変えられるポールが作れないか考えたんですが、真ん中にポールが突き出たテーブルは使いづらいだろうし、脚となるポールセットをわざわざ別で持っていくのも荷物が増える。
そんな時、知り合いのカメラマンがスタジオ撮影で三脚テーブルにノートパソコンを乗せて使っていたのを思い出します。デジタル一眼レフカメラが普及し始めてまもない頃なので、ずいぶん昔の話ですけど。。。
ググってみると、プレゼンテーションやスタジオ撮影で使うノートパソコン用とか、プロジェクター用の台とか、最近はキャンプ用に自作されている方もいらっしゃるんですね。
余計な荷物?
荷物を少なくしたい人や、そもそも三脚を使わない人にとっては余計な荷物でしかありませんが、私は星空を撮るために、キャンプの時は必ずと言っていいほど三脚を車に載せているので、余計な荷物になる事はないし、高さ自在、角度自在、安定抜群、カーボン三脚ならそこそこ軽い。テーブルの土台としたら完璧です。
よし!試しに三脚テーブルを買ってみよう。
と、思ったのですが、ここで問題が・・・
個人的な必須条件
先にもお話したように、私は風景撮影や星空撮影をするので、使いたいときには本来の三脚として素早くカメラを乗せられないと困ります。そこで、使っている三脚や一脚の雲台(脚注参照)は、アルカスイスというメーカのカメラ固定方法を採用した「アルカスイス互換(脚注参照)」の雲台で揃えているんです。
ちょっとマニアックな話になってしまいますが、私はすべてのカメラボディに、このアルカスイスタイプに対応したPeakDesign(ピークデザイン)のプレートを付けていて、仮に三脚から一脚に乗せ替えても、いちいちネジをクルクル回して固定する必要なく、カメラの付け外しが素早くできる雲台を選んで使っています。【PeakDesignのプレートをAmazonで探す】
でも、現在市販されている三脚テーブルや取り付け座に、アルカスイス互換を採用しているものを見つけることはできませんでした。【三脚テーブルをAmazonで探す】
雲台とは、三脚や一脚に装着してカメラを固定させるアクセサリーです。おもな雲台の種類には、カメラの水平が出しやすく、カメラの前後の操作と左右の操作を別々の2本のレバーで操作する、風景撮影に適した「スリーウェイ雲台」と、自由な位置でカメラが固定可能な、花撮影に適した「自由雲台」があります。 出典:Canon 写真用語集
アルカスイス製の自由雲台及びプレートが採用している規格。1990年代以降、同社の自由雲台B-1の普及に伴い、他の多くの企業がこれに対応するプレートを発売した。また、三脚メーカーも、アルカスイス社の製品と同規格(アルカタイプ,アルカスイス互換規格と呼ばれることもある)のクイックシュークランプを組み込んだ製品を、多数発売した。三脚への着脱が容易であることや、対応するプレートなどのアクセサリが多いため、現在、多くのメーカーがこの規格を採用している。出典:ウィキペディア
オリジナルプレート完成!
ならば『アルカスイスタイプに対応したオリジナルの三脚テーブル取り付けプレートを作ってしまえ!!』と、いつものように試行錯誤して試作品1号(V1)が完成。
その後、何度もフィールドテストを繰り返し2号(V2)が完成。最近のインスタ写真ではこのV2バージョンを使っています。使う人のアイデア次第で色々と可能性を秘めたプレートに仕上がりました。
予想以上に用途が多くて便利
頑丈な三脚が必須になるので、万人にとって便利なわけではありませんが、KINOKOと同じく、使ったことのある人にしかわからない良さがこの三脚テーブルにはあります。
- 土台の脚となる三脚と雲台がしっかりしていればグラついて不安ということはありません。
- 高さ変更を前提に作られた三脚なので、当然高さ変更が自在です。
- 中央柱のエレベーター部分をクイックに上下できる三脚なら高さ変更がめちゃくちゃ楽に素早くできます。
- 地面の凸凹や傾斜に関係なく、スマホアプリを使ってテーブルの水平出しが簡単にできます。
- このプレートを使えば、お盆とか、まな板とか、木製のボールとか、アイデア次第で身の回りのものを物を簡単に三脚テーブルにできちゃいます。
- アウトドアだけじゃなく、普段は使うことのなかった三脚も家の中で大活躍!
などなど。。。
先日のグルキャンでも使ってみましたが、友人たちにも大好評。三脚足をシュッと伸ばしてスタンドアップコーヒーテーブルとして使えば、自然と会話も弾みます。
発売決定!
さて、長々とご紹介してきましたが、この三脚テーブル取り付けパーツ。はじめは自分専用のつもりでしたが、思い切ってmarupeinetブランドで販売することにしました。現在、年内完成目標で準備を進めています。詳しい製品仕様や販売方法につきましては、年内には発表できると思いますので、気になる方はもう少しだけお待ちください。
もしYouTube や SNS などでご紹介いただける方、いらっしゃいましたらコメント欄、またはContactページからお知らせください。
ではまた|彡サッ
コメントを残す