tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)のモノポールインナーテントメッシュに付属するグラスファイバー製のポールを、持ち運びしやすいようコンパクトなアルミ製テントフレームに交換しました。今回は、その交換方法をご紹介します。
モノポールインナーテントとは
公式サイトによれば「シェルターやタープの下で快適に眠るための自立式テント」とされる1人用テント。タープ、シェルターの下で使用することを前提としているためフライシートは付属せず、寝ることに特化して入り口は片側1箇所のみ、と割り切ったデザインでコストダウンされているとのこと。
中の見えないスタンダードと、メッシュタイプの2種類あり、私は通気性が良く、蚊帳代わりにもなるメッシュタイプを使っています。タープ泊だと中丸見えでちょっとだけ恥ずかしいけど(笑)
特筆すべきはその価格(2023年7月現在)
- モノポールインナーテント本体価格 4,600 円(税込 5,060 円)
- モノポールインナーテント メッシュ本体価格 3,980 円(税込 4,378 円)
出典:テンマクデザイン
お気に入りポイント
- 自立式
- フルセットの重さ1,106g(メッシュ)とまあまあ軽量
- 吊り下げ式で組立が簡単
- 耐水圧1,200mmのバスタブフロア
- 天井にランタン引っ掛けループ(1箇所のみ)
- ファスナーが上から下に開きフルオープンにできる
- コットに乗せられる(コットのサイズによる)
- 座っても頭が天井につかない(もちろん中央)
重箱の隅をつつけば…
- 出入り口が片側にしかない
- ポケットがない
- コットに固定する方法が用意されていない
- バックパックに入れるには、付属のグラスファイバー製のフレームが長くて重い
フレームを自作する
さて、ここからが本題。
先の”重箱の隅”で、なんとかなりそうなのがフレームの交換。付属のフレームはグラスファイバー製で収納長さ50cm、重さ587g。膜は折り畳めるとして、バックパックにフレームを入れるにはちょっと長い。そしてちょっと重い。。。そこで、アルミ製のテントフレームを自作して交換してみることにしました。
使用したフレームはAmazonでも入手できるアルミ製の交換用テントフレーム(私はアリエクで購入)。これを必要な長さにカットして組み直しました。それと重要なのが、レッグポールに使われているT型の連結金具の代用。色々考えましたが、園芸用途で販売されている屋外散水用のT型ホース継手が良さげだったのでこれを採用。
以下に、材料リストと作り方を載せておくので参考にしてみてください。
材料と道具リスト
材料
- 交換用アルミテントフレーム 直径8.5ミリ(2本セット) Amazonで見る
- アルミテントフレーム交換用ロッドエンドプラグ 8.5ミリ用 Amazonで見る
- T型ホース継手(14ミリ)|(株)トヨックス 屋外散水用ニップル(カインズホームで入手)
- 絶縁テープ(ビニールテープ)
道具
- 鉄鋸(フレーム切断用)
- 鉄ヤスリ(切断部分の仕上げ)
- ハサミ(ショックコード切断用)
- メジャー(4m以上測れるもの)
- 油性マジック(細)(長さマーキング用)
作り方
- 交換用アルミテントフレームからエンドプラグを引っ張ってショックコードを切断分離
- メインポール用にエンドプラグを含め全長3,200ミリになるようフレームパイプを切断
- エンドプラグとショックコードを再度取り付け
- レッグポール用にエンドプラグを含め全長800ミリになるようフレームパイプを切断し、同じ長さのポールを2本作る
- リッジポール用にエンドプラグを含め全長735ミリになるようフレームパイプを切断して組み立て
- レッグポール2本それぞれの中央に、絶縁テープを巻き付けて直径を太くしT型ホース継手とのクリアランスを最小に調整
- それぞれT型ホース継手を通し中央付近で止まるよう固定(絶縁テープの巻き数を調整して動かないようにしましょう)
- 通常の組立手順で組み立てて完成
コツや注意点
- 6,7の手順にもあるように、フレームの太さ8.5ミリに対して用意したT型ホース継手の内径が広いので、絶縁テープを巻いてクリアランスを調整しました。
- 紹介しているフレームをカットする長さは、全てエンドプラグを含んだ長さです。フレームパイプ自体のカット長さではないので、注意してください。また、生産ロットによってテント自体の寸法が変わっている場合もあるかもしれないので、あくまで参考値として実測されることをお勧めします。
- フレームパイプを切断する箇所によっては、パイプの継ぎ手が埋め込まれている場合があります(想像より長い)。継ぎ手の差し込み部分を避けて切断するよう、切断箇所を工夫してください。
- ショックコードを用意する必要はありません。交換用アルミポールに使われていた元のショックコードを移植しましょう。
- アルミポールの切断面は、バリ等で怪我をしないよう鉄ヤスリで仕上げておきましょう。
使ってみた
メインポールのしなりも、リッジポールの取り付け強度も問題なし。
たまたま使っているコットにループ(モールシステム)が付いているので、このループにプルージック用のロープを4隅に引っ掛けて固定しています。
標準品でもそうですが、さらにフレームがしなりにくくなったので、レッグポールをハトメに差し込むのがキツイです(女性には難しいかも)。それ以外は強度不足な感じもなく普通に自立して一晩使えました。
まとめ
軽量化の目的もあってフレームを自作してみたんですが、標準1,106gに対し925gと予想外にわずかな軽量化にしかならず。。。まあ、収納長さが28%短く36cmになったので良しとしましょう。
今回の自作フレームでポイントとなったのが「T型ホース継手」を見つけられたことでした。今のところ耐久性は不明ですが、見た目まあまあだし、軽いし、十分役目は果たしてくれそうです。
元々が軽い製品なので、ここまで手間とコストを掛けて自作する必要があるか?と思われるかもしれませんが、まあ、そこは自己満足の世界なので💦
バックパックキャンプでちょっとでも軽くしたい、小さくしたいという方がいらっしゃれば、試してみるのもアリかも。。。
ではまた|彡サッ
h says
参考にさせてもらいました ありがとうございました
なお、T型ホース継手は使用せず、8mmのワッシャーをレッグポール中央に
細引で取り付け、よりコンパクトにまとめてみました
marupeinet says
参考にしていただきありがとうございます♪
これからの季節、出番が多くなるので「よりコンパクトに」は魅力ですね♡