みなさんデジカメのセンサークリーニングしてますか?
なにそれ?という方のためにざっくりと。「センサー」というのは、レンズを通して入ってきた光を電気信号に変換しデジカメに読み込むための電子部品(撮像素子)のこと。昔で言えばフィルム面にあたります。このセンサーにホコリや汚れ(以降ダスト)が付着していると、写真にも写りこんじゃうんです。レンズの取り外しができないコンデジタイプは気にする必要はほとんどないんですが、レンズが交換できるミラーレス一眼やデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)は要注意。実際にセンサーに付いたダストが写り込んじゃったのが下の写真。まだ私がフィルムからデジタルに変えたばかりで、よくわかってなかった頃です。
派手にホコリが写ってますよね^^; 画面のそこかしこに見えるカビのような黒いポツポツがダストです。これじゃあせっかくの風景写真が台無し。どの写真にも同じ位置に黒い点のようなものが写っていたら疑ってみた方がいいでしょう。
このダスト、必ず写り込むかと言えばそうでもなく、絞りの数値を大きく(絞る)とより鮮明になり、小さく(開く)とぼやけて目立たなくなるという性質があります。
ダストを確認する方法
簡単にダストを見つける方法があるのでやってみましょう。
カメラの設定を以下のようにします。
- 絞り優先
- ISO100〜200
- F22以上
- 画質は最大で
- マニュアルフォーカス(MF)
- ピントを無限遠側に(∞)
上の設定のまま、晴天で雲一つない青空か、家の中なら白い壁や白い壁が画面いっぱいになるようにして4〜5枚シャッターを切ります。この時、シャッタースピードが遅くてぶれてしまっても大丈夫です。
撮れた画像をパソコンに読み込んで黒っぽい斑点がないか画像をスクロールしながら拡大縮小して隅々まで探します。怪しい斑点を見つけたら、別の画像の同じ位置にも斑点がないか確認して見てください。もし同じ位置に斑点が見られたらそれがダストである可能性大です。
なんでダストが入っちゃうの?
デジイチはコンデジのようにセンサーが完全に密閉されていないので、レンズ交換中にカメラ内部にダストが混入しやすくなります。外から混入するダスト以外でも、カメラ内部の可動部から出る細かいカスやホコリの一種が原因ということもあります。一度入ってしまったダストは、シャッターを切るたびにシャッター幕やミラーの動きの影響を受けて動き回りセンサーに付着します。
ダストは必ず写るもの?
ダストは、絞りを閉じている時に鮮明に写り、開放側ではぼけてわかりににくくなります。だからといって開放ばかり撮っていたのではしかたないので、センサーはたまにお掃除してあげましょう。
どうやってクリーニングするの?
センサー(撮像素子)は人間でいうところのいわば網膜。傷つけてしまったらホコリどころではありません。自分でクリーニングするという人もいますが、私は自分が信用出来ないので毎回メーカーのサービスセンターに持ち込んでいます。キヤノンの場合、購入後1年間は無料。以降は1回1,000円(税別)です。
どのくらいの頻度でクリーニングすればいいの?
人それぞれの考え方ですが、私は半年に一度キヤノンサービスセンターに持ち込みクリーニングしてもらっています。
ダストが入らないようにする方法はある?
レンズ交換しなければダストの混入は少なくなりますが、それじゃあレンズ交換式カメラの魅力は半減、いやデジイチを使う意味がないですね(キッパリ)。ダストが入るのは仕方ないと諦めて、できるだけ入りにくい方法を紹介します。
ホコリは重力に従って下に落ちて行くもの。だからレンズ交換の際、カメラとレンズを地面に向けた状態で外し、そのまま素早く別のレンズを取り付けます。これでダスト混入率はかなり減ります。要は『レンズとボディの接合部側のキャップを外したまま放置しない』というのが鉄則です。まずはできるだけホコリの少ない場所でのレンズ交換を心がけましょう。決して砂埃や風が吹き荒れる中での交換はやめましょうね。
さて、いかがだったでしょう。最近撮影した写真にポツポツとゴミみたいのが写っていて気になるとか、センサークリーニングを一度もしたことがないという方は上記の方法でチェックしてみるといいかもしれませんよ。
実はこのエントリー、年末のお掃除ネタとして準備していたのですが、仕事納めのバタバタで時期を逸してしまいました^^;
ということで、今年もよろしくお願いしますm(_ _)m