7月26日に開催された「立川まつり国営昭和記念公園花火大会 2014」へ行って来ました。立川の花火大会なんて何年ぶりでしょう?(去年も多摩川の土手まで車で見に行ったのですが、ゲリラ豪雨であえなく打ち上げ中止でした)
昭和記念公園の中に入るとどういうことになるかよくわかっているということもあり、試してみたい撮影方法もあり。今回は、会場の中ではなく、人気の少ない少し離れた場所から撮影してみました。
で、撮れたのが下の写真。
花火の撮影は3度目?4度目?くらいですが、ちっとずつまともになってきているかな?
今回は基本編ということで、上のような写真を撮るための花火撮影方法をご紹介します。
■撮影機材
バルブ撮影可能な一眼レフカメラ
バルブ撮影とは、シャッターボタンを押している間ずっとシャッターを開けていることのできる機能のこと。Canonではモード切り替えダイアルの「B」のマーク。カメラまかせではなく撮影者がシャッタースピードを自由にコントロールすることができます。
三脚
背面液晶で頻繁に確認することになるので、目の高さまでカメラの位置を高くできる三脚がオススメ。できれば脚を伸ばしてもしっかりと安定する三脚が用意できるといいです。センターポールにフックがある三脚なら、カメラバッグ等重石になるような物をぶら下げて三脚を安定させましょう。
レリーズ
バルブ撮影ではカメラのシャッターボタンを指で押すと、写真がブレてしまいます。そこでこのレリーズを使うことでカメラに直接触れずシャッターを切ることができます。
交換レンズ
あまり広角だと花火がちっちゃくなっちゃうので、24mm〜70mmくらいの標準ズームがオススメ。基本撮影では明るいレンズは必要ないのでキットレンズでも大丈夫です。上の写真では70〜200mmを使ってますが、会場に近い場合は花火全体をフレームに入れるのは難しくなるのとブレが大きくなります。
上記4つどれが欠けても上の花火写真は撮影できません。
■カメラ設定
- ノイズ軽減機能が付いている場合はオフに
- 手ブレ補正機能が付いている場合はオフに
- ISO感度:100(ISO200からしかない場合は200でかまいません)
- ホワイトバランス:晴天
- 撮影モード:バルブ
- 絞り値:F8
※ピント合わせは花火が上がり始めてから行います。
■撮影方法
- 三脚にカメラがしっかり固定されていることを確認します。花火は縦の動きなので、意図がなければ縦位置から始めるのがいいでしょう。
- レリーズをカメラに取り付け、ボタンを押している間、ちゃんとシャッターが切れることを確認します。
- 花火が上がり始めたら、ズームリングを動かして画角と構図を決め、不用意に動かないようズームリングをテープで固定します。
- 花火にオートフォーカスします。ピントが合ったらオートフォーカスをオフにし、不用意に動かないよう注意しながらピントリングをテープで固定します。
- いよいよ本番撮影です。花火が上がったらレリーズボタンを押して、消えたらボタンを離す。単純にただひたすらこれを繰り返します。シャッタースピードがどうとか、ピントがどうとか、ISO感度がどうとか気にする必要はありません。
- 背面液晶で確認しながら、暗い場合は絞り値を小さく(開く)、明るい場合は大きく(絞る)調節します。スターマインなど連続する花火はF16くらいまで絞らないと明るくなりすぎてしまうので、NDフィルターを併用するなど工夫が必要です。
以上、基本の撮り方でした〜。
花火の撮影自体は、道具さえあれば簡単なんですが、「場所選びと構図取りで撮れた写真の良し悪しが決まる」と言っても過言ではないかもしれません。ということでみなさん、人が少なくて空がよく見える場所探し頑張ってください!
次回は応用編をご紹介する予定です。