バーティノフマスク

フォーカスアシストツールのバーティノフマスクを自作してみた

小さく暗い星はオートフォーカスも効かずマニュアルフォーカスでのピント合わせは毎回苦労します。そんな中、天文写真のピント合わせを簡単且つ正確に行える「バーティノフマスク」というフォーカス支援ツールなるものがあることを最近知りました。そんな便利ツールがあるならぜひ試してみたい!と調べてみると簡単に自作できるようです。しかもレンズ口径や焦点距離に合わせてスリットの形状を自動生成してくれるサイト (Bahtinov Focusing Mask Generator) まであるじゃないですか。原理はよくわかりませんが物は試し、とにかく簡単そうなので自作してみることにしました。

バーティノフマスク

ただしこのバーティノフマスク、天体望遠鏡用に考案された手法で、どうやら星景写真のような広角では原理的に効果がないようなのです。できれば広角レンズでのフォーカスアシストを期待してしていたのですが、原理的に使えないのであればしかたありません。恒星や星雲などを撮る時に使えるだろうと、手持ちで最大望遠となる実質焦点距離448mm ( Canon APS-C + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4×III )用のレンズのフィルターにカッティングシートを切り抜いたバーティノフマスクを直接貼り付けてみることにしました。

焦点距離448mm、フィルター径77mmに合うよう Bahtinov Focusing Mask Generator でマスクを生成し、Illustratorでカッティング用データにトレースします。

このAIデータを使い、カッティングシートをプロッターで切り出し、アプリケーションフィルム(転写シート)に貼り付けます。あとはプロテクトフィルターのガラス面に貼り付ければ完成です。

バーティノフマスク

バーティノフマスク

焦点距離447mm、77mmフィルター用限定ですが、カッティング用に作成したIllustrator(CS5)用のデータを貼っておきますので、興味のある方はダウンロードしてお使いください。

早速、明るい星をターゲットにテストしてみたのが下の画像。このようにピントが合うと6本の放射状に伸びた光線が綺麗に並んで見えます。ライブビューで確認しながらピント合わせすると分かりやすいと思います。疑心暗鬼だったのですがどうやら大成功のようです。ピント合わせが確認できたらフォーカスリングを固定したままバーティノフマスクフィルターを外して撮影します。

さて、近いうちに本番撮影にでも出かけましょうかね。上手く撮影出来たらまた報告します。それにしても「バーティノフ・マスク」舌噛みそうだし何度聞いても覚えられないんですよね(苦笑)

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