Amazon限定の激安三脚「Fotopro 三脚 DIGI-204」を「COBAN PLATE」(アルカスイス互換)対応の三脚テーブル専用に改造する手順をご紹介します。
はじめに
Amazon限定の三脚「Fotopro 三脚 DIGI-204」は、2,000円以下で買えてしまう激安な三脚なのですが、そのまま使うとカメラを載せる雲台部分の保持力が弱すぎて、三脚テーブルとしては使い物にならないほどグラグラです。
そこで、雲台を切り離し、代わりにCOBAN PLATE対応のアルカスイス互換クランプを取り付けることで、出来るだけ安価にグラつきを抑える方法を考えました。
用意するもの
- Fotopro 三脚 DIGI-204
- 204AS三脚改造キット
- 金切ノコギリ(アルミパイプを切断できるもの)
※「204AS三脚改造キット」に含まれるパーツは、ご自分で用意いただいても構いません。
STEP1:エレベーターポールの切断
- 中央パイプを「ゆるむ」の方向に1回転ほど回して緩めてください。取り外す必要はありません。
- エレベーターポールを固定しているつまみを緩め、止まるまで伸ばします。
- 三脚本体に傷がつかないよう注意しながら、根本付近のパイプを金切ノコギリで切断します。
- 中央パイプに残ったエレベーターポールの残骸を、押し込んで取り除いてください。
- 切り離された雲台は、中央パイプに戻して使うことができるので、手を切らないよう切断面をヤスリなどで整えて保管しておきましょう。残骸は再利用できないので捨ててしまっても構いません。
STEP2:204AS三脚改造キットの取り付け
- 「204AS三脚改造キット」の内容物が揃っているか確認してください
- STEP1の1でゆるめた中央パイプを「しまる」の方向に回して戻しておきます。
- 2個のスペーサースポンジを全ネジボルトの両端から5センチくらいの位置まで差し込みます。
- 中央パイプの下側から全ネジボルトを差し込み、1個目のスペーサースポンジを指で潰しながらパイプの中に押し込んで行きます。
- 2個目のスペーサースポンジも同様に押し込み、全ネジボルトの先端が反対側に少し飛び出るまでそのまま押し込みます。
- クランプの上側から全ネジボルトが飛び出ない程度までアルカスイスクランプをねじ込んでください。
- 中央パイプの下側から全ネジボルトにワッシャーを通します。
- 蝶ナットを取り付ける。
- ネジ先端保護キャップを取り付けて完成です。
追記:2022年1月10日以降に販売された「204AS三脚改造キット」には、ネジ先端保護キャップが付属しています。
使用例
三脚テーブルを自作する方法につきましては、こちらも参考にしてみてください。↓
「コスパ重視の「三脚テーブル」はいくらで作れるのか?」
注意事項
- 三脚メーカーのカタログスペックでは推奨積載質量か1.5kgとなっていますが、改造後にmarupeinetが独自に行った耐荷重テスト(静止耐荷重)では、直径42センチのテーブルに均等荷重8kgまで載せられることを確認しています。※安全を保証するものではありません。
- 垂直方向の荷重には耐えますが、三脚の構造上、ねじれ方向の動きは止まりませんので、落ちると危険な物や2kgを超える物は載せないでください。
- グラつきをしっかり止めたい場合は、下の過去記事を参考に、しっかりとした三脚を別途ご用意ください。
まとめ
ちょっと大変そうと思われてしまうかもしれませんが、実際に手がかかるのはエレベーターポールを金切ノコギリを使って切断するところだけ。これさえクリアしてしまえばあとは工具も要らないので簡単なんです。切断した残骸分の長さは短くなってしまいますが、分離した雲台のエレベーターポールを、中央パイプに戻せば元通りのカメラ三脚としてちゃんと使えます。
三脚の改造に選んだ Fotopro 三脚 DIGI-204自体が、Amazonで2,000円以下(2021年6月現在)で購入できてとてもリーズナブル。あとはCOBAN PLATEの付いたテーブルを用意するだけなので、気軽に試せるんじゃないでしょうか。ぜひトライしてみてください!
過去記事
このブログでも COBAN PLATE の発売に合わせて、何度か三脚の選び方や作り方をご紹介してきましたが、進化の過程で情報が分散してしまいましたので、こちらでまとめてみました。
過去の記事も気になるという方は、下のリンクから御覧ください。
- 2020/11/2 三脚テーブル最適化計画
- 2021/1/24 COBANに最適な三脚の選び方
- 2021/3/27 コスパ重視の「三脚テーブル」はいくらで作れるのか?
- 2021/4/11 激安三脚テーブルをアップデートせよ
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