炊き込みご飯、パスタ、鍋料理、ケーキ作り等、万能なメスティンを使って作れるメニューはたくさんあります。料理好きな方はクックパッドで「メスティン」を検索してみてください。アイデア料理がたくさん見つかりますよ。さて、この連載も最終回。今回はメスティンを使った基本中の基本である、ご飯を炊く方法をご紹介します。
メスティンにはサイズの大きい「ラージメスティン TR-209」もあるのですが、今回使用するのは小さい方の「メスティンTR-210」。TR-210は1.5合までのお米を炊くことができますが、ここでは基本の1合炊きをご紹介します。
①メスティンにお米1合を入れて研ぐ
お米の研ぎ方は自由ですが、僕の研ぎ方は、水を入れてフタを閉めたらメスティンごと降るという手抜き研ぎ^^;) もしやってみる人がいたら、フタの隙間からビシャビシャ水が飛び散るので注意しましょうwww 何度か水を入れ替えて、濁りがなくなるまでこれを繰り返します。あ、無洗米は研がなくていいですよ^^
②水に浸したまま30分~1時間放置し吸水させる
芯が残らないよう美味しく炊き上げるには、この給水が最も重要です。炊き上がりまでの時間に給水時間をプラスして考え、急がずじっくり給水させましょう。食べられるまでの時間は、30分給水、炊いている時間と蒸らし時間を考慮して、だいたい1時間と見ています。
③内側のリベット中央まで水を入れてフタをする
平らな場所において、メスティンの内側にあるリベットの丁度真ん中あたりに水面がくるよう水を入れてフタを閉めます。無洗米を使う場合は、肌ヌカが付いていない分、精白米より米の量が多くなるので、水の量を若干多めにしましょう。
④デルタストーブに固形燃料を1つ置いて火を点ける
※デルタストーブにメスティンを乗せて使う場合は、別売りのTT-02は必要ありません。
⑤メスティンを乗せてそのまま放置
蒸気でフタが開かないよう重石を乗せておきましょう。適当な重石がない場合は、そのへんに転がっている小石を乗せておきます。後半で詳しく紹介しますが固形燃料は、20〜30gくらいがオススメです。(上の写真で使っているデルタストーブは試作品なので、製品仕様とは穴の数や形状が若干違います)
⑥固形燃料が燃え尽きれば炊き上がり(なんと簡単な!)
初めのうち慣れるまでは、フタの隙間から吹き出る蒸気の匂いを時々嗅いで、焦げ臭くないか確認してみてください。もし蒸気が勢い良く出ているのに焦げ臭かったら火力が強すぎです。水分がなくなってチリチリ音がしていたり、焦げ臭かったら固形燃料が残っていても火から下ろしましょう。
⑦上下逆さまにして10分ほど蒸らせば出来上がり
タオルなどでメスティンを包んで蒸らすと保温しながら蒸らせます。
放っておけば勝手に炊き上がるのでめちゃめちゃ簡単ですね。固形燃料の種類や大きさ、精白米が無洗米かによっても炊き上がりが変わってくるので、いきなりアウトドアで失敗しないためにも、一度家の中で試されるといいでしょう。
固形燃料の選び方
固形燃料は20g~30gくらいがオススメです。以前はアマゾンで入手できる「カエン ニューエース」を使っていたんですが、薄いフィルムで覆われているだけなので、保管しているうちに揮発性の高いメタノール燃料が蒸発してしまいダメにしてしまったことがあります。そんな経験から、最近はホームセンターのカインズホームで売られているニチネン クリーン 25g(アルミ付き) 12個入り248円(カインズオンラインショップはこちら)の固形燃料を使っています。
このニチネン クリーンは、小分けされたプラスチックカップになっていて、シールされたフィルムがパンパンに膨らんでいるかどうかで密閉度と保管状態がひと目で分かります。もし、フィルムがしぼんでいたり破れていたら密閉されなくなってしまった証拠なので、メタノールが蒸発する前にすぐに使ってしまいましょう。
このシールされたフィルム部分に直接着火すると、プラスチック製のカップまで綺麗に燃焼して、最後はお皿のアルミ箔と溶けカスだけが残ります。カインズホームのオンラインショップでも購入できますが、送料500円かかってしまうので、まとめ買いしておくとお得かもしれないです。
さて、メスティンとデルタストーブを使った炊飯特集いかがだったでしょうか?
今回は放おっておけば勝手に炊き上がる、固形燃料を使った方法をご紹介しましたが、機会があればVARGOヘキサゴンウッドストーブとアルコールストーブを使った方法や、シングルバーナーを使った方法などもご紹介できればと思います。
連載記事
- 第1回: 初めてのメスティンとメンテナンス
- 第2回: メスティンにぴったりデルタストーブ
- 第3回: メスティンとデルタストーブで簡単炊飯
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